QtはC++を使用したGUI開発によく使われるツールキットであり、Rviz2のpanelに使用できます。
このチュートリアルでは、Qtの基本からRviz2プラグインの作成までを目標としています。
C++とCMakeListsが読める人。
洗練されたGUIを作成可能なツールが多く増えた現在の開発環境ですが、それでもQtを採用する意義はあると考えています。
ROS2においてはC++での開発が主流であり、GUIツールはRvizが多く使われています。
Rviz2はROS2のGUIツールとして多くの機能を提供していますが、その中でPanelとしてQtを使用することで、Rviz2の機能を拡張することができます。
そのため、ROS2開発に関わる人の基本的なスキルセットにはほとんどの場合にC++が含まれるため、最初からC++を使用可能なQtを使用することは自然な選択肢と言えます。
1991年に登場したQtは、その後多くのバージョンアップ・ライセンス変更を経て、現在はQt6がリリースされています。
Windows・MacOSX・Linuxのほかにも組み込み向け(商用版)など、多くのプラットフォームに対応しており、それらに対する基本的なAPIの一貫性や安定性が高く、長期的な開発・保守に適しています。
オープンソースライセンス版も、商用品質に近い安定性を持っており、多くのOSSプロジェクトで使用されています。