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title: "R Markdown入門"
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```{r setup, include=FALSE}
knitr::opts_chunk$set(echo = TRUE)
library(DiagrammeR)
```
## はじめに
### 今回の内容
- R Markdownとは
- 仕組みを簡単に紹介します
- Markdown記法
- 必要最低限の説明をします
- R Markdownでドキュメント生成
- 実際にファイルを使って説明します
- R Markdownでスライド生成
- 実際にファイルを使って作ってみます
### 留意事項
このドキュメントはR Markdownの初心者を想定しています。なので基本的な内容を中心に構成しています。なおRのコードは必要最低限しか出てきません。なおこれは過去にスライド形式で発表したRmdファイルをほぼそのままドキュメントとして出力しています。そのためほぼ箇条書きで書いています。
実行環境は,[about](about.html)を参照してください。
## R Markdownとは
### Rでドキュメント生成
- Rはデータ解析
- 実はRでドキュメントを生成することが可能
- R Markdownを利用
- その便利さ、その将来性に注目が
- 今日はR Markdownによるドキュメントやスライド生成をご紹介
### Rでやるメリット
- 分析からレポート生成までが完結
- WordもExcelも(そしてぱわぽも)いらない
- コピペ汚染からの開放
- 再現性の確保
- 同一の内容をそのまま再現できる
- 再利用、配布が簡単
- コードを簡単に再利用可能
- テキストデータなので運用が簡単
- 作るのが簡単
- ドキュメント部分は基本Markdown
- and more!!
### R Markdownの基本的な仕組み
- 以下の2ステップでドキュメントなどを生成します
- Rmdファイル内のRコードを評価
- Rコードの出力をMarkdownに起こす
- 出来上がったMarkdownファイルを変換
- Pandocというソフトウェアを利用
- RStudioに標準で組み込まれています
```{dot, echo=FALSE}
digraph knit {
graph [
label = "R Markdownの大まかな流れ",
rankdir = LR,
layout = dot,
dpi = 450,
]
node [
style = "solid, filled",
fillcolor = Purple1,
label = ".Rmd"
]
A;
node [
style = "solid, filled",
fillcolor = Violet,
label = ".md",
]
B;
node [
style = "solid, filled",
fillcolor = LightBlue,
]
C [label = "html, docs, pdf..."];
A -> B [label = "knit"]
B -> C [label = "Pandoc"]
}
```
### ワークフロー
1. R Markdownファイル(hoge.Rmd)を準備
2. 中身を記述
3. レンダリング(Knit)して出力を確認
4. 2と3を繰り返す
5. 完成
- 正直なところ,まずは**Markdownが書けて,Rチャンク(後述)を作れればOK**です
- 様々な機能や設定は大量にありますが,デフォルトでも十分使えます
- まずは早速使ってみましょう
### はじめてのR Markdown
<div class="column1">
1. Rmdファイルを作成
- RStudioを起動
- 画面左上のボタンから**R Markdown...**をクリック
</div>
<div class="column2">

</div>
***
<div class="column1">
2. 初期設定
- Title: ドキュメントのタイトル
- Author: 著者名
- Output Format: ファイル形式
</div>
<div class="column2">

</div>
***
ファイルが作成され,自動で開きます:

***
<div class="column1">
3. Knitする
- window上部の**Knit**ボタンをクリック
- Rmdファイルのファイルを保存するダイアログボックスが表示
- 保存したら実行されます
</div>
<div class="column2">

</div>
***
レンダリングが終了すると,自動的に`.html`ファイルが作成され,Viewerに表示されます:

### ワークフローの確認
1. R Markdownファイル(hoge.Rmd)を準備
2. 中身を記述
3. レンダリング(Knit)して出力を確認
4. 2と3を繰り返す
5. 完成
- というわけで,1と3の基本はこれでOKです
- 次に,中身の作り方を説明します
## Markdown記法
### Markdown(md)とは
- 文書を記述するための軽量マークアップ言語のひとつ
- ドキュメント構造の基本的なものを提供
- R Markdownはこれで文書を作ります
- mdには色々な"方言"が
- RmdはPandoc Markdownです
- RStudioにはクイックリファレンスが
- [Help] - [Markdown Quick Reference]
- これみとけばOK
### 見出し(h1-h4)
<div class="column1">
- 文書構造を明確にするためにも、きっちり割り振る
- レベル1は通常文書タイトル(章クラス)
- レベル2は通常節クラス
- 以下準じて下がっていく
- 極力見出しの前後は空行をいれとくといいです
</div>
<div class="column2">
```
# レベル1(h1)
## レベル2(h2)
### レベル3(h3)
#### レベル4(h4)
```
</div>
### 段落(p)と強制改行(br)
```
「もうすこしだ! この山を越えると、梅の林がある。――疾く参って梅林の木陰に憩い、思うさま梅の実みをとれ。――梅の実をたたき落して喰え」
聞くと、奄々と渇にくるしんでいた兵も、
「梅でもいい!」
「梅ばやしまで頑張れ」と、にわかに勇気づいた。
そして無意識のうちに、梅の酸っぱい味を想像し、口中に唾をわかせて、渇を忘れてしまっていた。
――梅酸渇を医す。
```
- 上下に空行を挟むと、そこを段落ブロック(p)として認識
- 行末に半角スペース2つ以上いれると強制改行(br)
### 番号なし箇条書き(ul>li)
<div class="column1">
```
- 箇条書き1
- 箇条書き1-1
- 箇条書き2
* 箇条書き2-1
* 箇条書き2-2
```
</div>
<div class="column2">
- 記号とスペースの後に内容を記述
- どちらでもOK
- 行頭の空白4つで1レベル下がる
</div>
### 番号あり箇条書き(ol>li)
<div class="column1">
```
1. 番号1
1. 番号1-1
2. 番号2
1. 番号2-1
2. 番号2-2
```
</div>
<div class="column2">
- 番号とピリオドとスペースの後に内容を記述
- 行頭の空白4つで1レベル下がる
</div>
### コードブロック(pre>code)
<div class="column1">
- 入力した内容がそのまま表示されます
- Rのコードは評価されません
</div>
<div class="column2">
````
```
(ここにコード記述)
```
````
</div>
### 強調表示
<div class="column1">
- 左のとおりです
- 強調具合などはCSSなどに依存します
</div>
<div class="column2">
```
*斜体*、もひとつ_斜体_
**太字**、もひとつ__太字__
```
</div>
### リンク、画像
<div class="column1">
```
- http://blog.kz-md.net/
- [リンク文字](http://blog.kz-me.net/)


```
</div>
<div class="column2">
- 基本、相対パスや絶対パスの両方OK
- URLでもOK
</div>
### その他
- 以下の内容もいけます
- コードブロック
- 引用
- 脚注
- Latex数式
- 表
- 水平線 etc...
- Pandoc Markdownなら大抵OKです
- その他,htmlタグ直打ちでもOKです
- ただし,出力フォーマットがhtmlのみ
## R Markdownの書き方
### Markdownとの違い
- Markdownに**Rのコードを評価するブロック(Rチャンク)**と**ドキュメント設定用のYAMLヘッダ**を組み込めるようにしたもの
- 拡張子は**.Rmd**
- Markdownの基礎があれば、Rチャンクを少し勉強すれば利用可能
- RStudioを使うと抜群に楽になる
- 専用の便利機能がたくさん
- すぐに内容を確認(Preview)できる
- 補完機能も充実
### 対応する出力形式
- いろんなものに対応しています(一部抜粋)
- htmlファイル
- 基本かつ**最強**。最もRmdを活かせるタイプ。
- pdfファイル
- tex環境が必要。いくつか地雷があるけど整えれば楽しい。
- docxファイル
- Officeをインストールしてなくても生成可能。
- odtファイル
- LibreOfficeなどで利用可能。
- mdファイル
- Githubやブログ記事向け。
- rtfファイル
- リッチテキスト形式。
- その他いろいろ
### なにから手を付けるべき?
- まずはMarkdownに慣れる
- 慣れないうちはQuick Referenceをみましょう
- Rチャンクに慣れる
- いろんなコードを実行してKnitする
- 基本的なチャンクオプションをおぼえる
- YAMLヘッダに慣れる
- YAMLの書き方に慣れる
- 基本的なオプションをおぼえる
これでOK。
## Rチャンク(chunk)の基本
### Rチャンクとは
- Rのコードを記述したブロック
- 基本的な書き方は以下の通り
````
`r ''````{r}
head(iris)
`r ''````
````
- ちなみに実行結果は以下の通り:
```{r r-chank-sample, eval=TRUE, echo=FALSE}
head(iris)
```
***
キャプチャするとこんな感じ:
<div class="column1">

</div>
<div class="column2">

</div>
### Rチャンクの基本
- Rチャンクはいくつでも設置可
- チャンクに名前をつけることも可能
- 結構詳細にオプションを設定可能
- Rオブジェクトを引き継ぐことも可能
- 通常と(ほぼ)同じようにRが使える
- パッケージ読み込みやファイルへのアクセス
- コードのみを実行可能
- コードのみを実行すると`Global Envirnment`に
- Knitした場合,別のEnvironmentで実行される
- cacheしておくことも可能(今回は省略)
### Rチャンク オプション
- そのRチャンクでの設定を記述
- 設定項目はたくさんある
- そのあたりはリファレンスを参照
- 以下、絶対覚えるべきものだけ紹介
````
`r ''````{r chank-name, eval=TRUE}
head(iris)
`r ''````
````
### echo(コード部の表示・非表示)
- Rのチャンクコードを表示させるかどうか
- `echo=FALSE`で非表示
- あくまで表示に関することだけ
- コード評価をするかどうかは影響しない
````
`r ''````{r, echo=FALSE}
head(iris)
`r ''````
````
### eval(コード部の評価・非評価)
- Rチャンクのコードを評価するかしないか
- `eval=FALSE`で非評価
````
`r ''````{r, eval=FALSE}
head(iris)
`r ''````
````
### include(レポートに組み込むか否か)
- Rチャンクをレポートに組み込むかどうか
- `include=FALSE`でレポートから除外
- でもコードは評価されます
- セットアップとか前処理とかパッケージ読み込みとかで重宝
````
`r ''````{r, include=FALSE}
library(zousan)
`r ''````
````
## yamlヘッダ
### yamlヘッダの基本
<div class="column1">
- ドキュメントの全体的な設定など記述
- yaml記法で記述
- 左のスペース、重要
- 多分感覚をつかむまでは、見様見真似でやっていったほうがいいです
</div>
<div class="column2">
```
---
title: "Untitled"
author: "kazutan"
date: "2017年2月17日"
output: html_document
---
```
### 標準で入る項目
<div class="column1">
- `Title: `はドキュメントのタイトル
- `author: `は名前
- `date: `は日にち
- `output: `は出力形式に関して
- ここで出力を指定・設定
- まずはここでいろいろ試しましょう
</div>
<div class="column2">
```
---
title: "Untitled"
author: "kazutan"
date: "2017年2月17日"
output: html_document
---
```
</div>
### 練習: tocを有効にする
<div class="column1">
- Rmdファイルを新規作成
- 冒頭のyamlヘッダを編集
- output部分を右のように変更
- スペース2個分で段差をつける
- knitして出力されたファイルを確認
</div>
<div class="column2">
```
---
(省略)
output:
html_document:
toc: true
---
```
</div>
### 練習: floating tocを有効にする
<div class="column1">
- 冒頭のyamlヘッダを編集
- output部分を右のように変更
- knitして出力されたファイルを確認
</div>
<div class="column2">
```
---
(省略)
output:
html_document:
toc: true
toc_float: true
---
```
</div>
### toc関連の設定項目
<div class="column1">
- toc: 見出しリスト作成。論理値。
- toc_depth: tocで拾ってくる見出しレベルの指定。数値。
- toc_float: tocをサイドメニューとして浮かせて表示させるか。論理値
- number_section: 見出しに通し番号を自動付与させるか。論理値。
</div>
<div class="column2">
```
---
(省略)
output:
html_document:
toc: true
toc_depth: 2
toc_float: true
number_section: true
---
```
</div>
### 出力まわり
<div class="column1">
- keep_md: knitした時に途中で作成されるMarkdownをファイルとして残すかどうか。論理値。
- self_contained: 出力されるhtmlファイルに、画像やcssファイル、あるいはjsファイルなどを組み込んでしまい、htmlファイル単独でも表示できるようにするか。論理値。
</div>
<div class="column2">
```
---
(省略)
output:
html_document:
keep_md: true
self_contained: true
---
```
</div>
<div class="column1">
- md_extentions: Pandoc Markdown拡張で追加and/or削除する要素を指定。
- 日本語見出しを使う場合、重要になります
- pandoc_args: Pandocに送る引数を指定。
- revealjsスライドを使う場合、重要になります
</div>
<div class="column2">
```
---
(省略)
output:
html_document:
md_extentions: NULL
pandoc_args: NULL
---
```
</div>
### その他の設定項目について
- html_documentで使える項目一覧は以下にまとめました:
- [R Markdownのhtml_documentで指定できるyamlヘッダ項目について](http://qiita.com/kazutan/items/726e03dfcef1615ae999)
- その他、以下の資料を参考にしてください:
- [R Markdownチートシート(日本語版, pdf)](https://www.rstudio.com/wp-content/uploads/2016/11/Rmarkdown-cheatsheet-2.0_ja.pdf)
- [R Markdownのhtml documentの解説ページ](http://rmarkdown.rstudio.com/html_document_format.html)
## R Markdownでスライド生成
### なぜR Markdownでスライドを作るのか?
- 先述したドキュメント生成のメリットは共通
- スライドはアウトラインから起こすと作りやすい
- セクション、各スライドタイトル、コンテンツで構成
- シンプルなルールがそのまま適用できる
- レイアウトやテーマ要素をいちいち考えなくていい
- ごてごてしたレイアウト、本当に必要?
- テーマはスライドで共通してるから全体設定すればOK
### スライド作成のバリエーション
- R Presentation
- RStudioに組み込まれたものでreveal.jsがベース
- **現状あまりおすすめしにくい**
- ioslides
- rmarkdown標準で組み込み。結構きれい
- slidy
- rmarkdown標準で組み込み。いまいち
- beamer
- てふにしゃん御用達でpdfファイル形式
- {revealjs}パッケージ
- 多機能、デザイン豊富、カスタマイズしやすい
- このスライドもこれで作ってます
### Rmdでスライドを作るには
以下のワークフローで進めます:
1. スライド用のRmdファイルを新規で作成
2. 内容を編集
3. knitして確認
4. 2と3を繰り返す
5. 完成
ほぼドキュメントのときと違いませんが、どれで作るかによって1と2が変化してきます
### ioslidesでスライド作成
1. R Markdownファイルをダイアログボックスから作成
- **Presentation**に切り替える
- **ioslides(HTML)**を選択してOK

2. 内容を編集して**Knit**を実行
3. こういうスライドができあがります

### ioslidesの使い方
- スライド区切り
- 見出しレベル2`##`が各スライドのタイトル
- レベル3以下はスライド内部の見出しとして処理
- 見出しなしでのスライド区切りは`---`で
- セクション区切り
- 見出しレベル1`#`の見出しがセクション区切り
- スライド内コンテンツを入れても表示される
- いろんな機能がありますので、以下を参照してください
- [Presentations with ioslides](http://rmarkdown.rstudio.com/ioslides_presentation_format.html)
### revealjsパッケージで作成
1. パッケージをインストール
```{r, eval=FALSE}
# CRANから
install.packages("revealjs")
# GitHubから
devtools::install_github("rstudio/revealjs")
# githubinstallパッケージでもok
githubinstall::githubinstall("revealjs")
```
***
2. R Markdownファイルをダイアログボックスから作成
- **From Template**に切り替える
- **revealjs Presentation**を選択してOK

3. 内部を編集して**Knit**を実行
4. こういうスライドができあがります

### revealjsの使い方
- 水平スライド遷移のみ(1Dスライド)
- 見出しレベル2`##`でスライド区切り
- レベル1`#`は**使用しないこと**
- タイトル無しスライド区切りは`---`
- 水平・垂直スライド遷移(2Dスライド)
- 見出しレベル1がセクション区切り
- 見出しレベル2がスライド区切り
- 同一セクションが縦に連なり、セクションが移る際右へ
- セクション見出しのスライドはタイトルのみ
- 何か書くと垂直が機能しなくなります
<div class="column1">
- テーマ切り替え
- yamlヘッダを編集
- 使えるのは"default", "simple", "sky", "beige", "serif", "solarized", "blood", "moon", "night", "black", "league", "white"
</div>
<div class="column2">
```
---
output:
revealjs::revealjs_presentation:
theme: sky
---
```
</div>
<div class="column1">
- cssによる設定
- cssファイルを準備
- yamlヘッダを編集
- cssのセレクタについては、実際のhtmlを見てみるのが速い
- 楽したい方は[こちら](http://qiita.com/kazutan/items/017bcdf5f9beedc170f1)に近い情報あり
</div>
<div class="column2">
```
---
output:
revealjs::revealjs_presentation:
css: style.css
---
```
</div>
- その他、いろんなことができます
- 詳しくは本家のドキュメントを参照してください
- https://github.com/rstudio/revealjs
- ほぼ内容かぶりますが、昔まとめたのがこちらです
- https://kazutan.github.io/SappoRoR6/rmd_slide.html
- あるいは、Twitterなどで私に直接聞いてください
## FAQ
### スライドが戻る(進まない)
- 見出しがかぶるとこういう症状が発生します
- htmlの{#id}が自動生成されるときに重複するため
- これはPandocによる変換のときに付与されています
- この自動付与のルールについては、Pandoc Markdownの仕様を確認してください
- **日本語&半角英数字の見出しだと、半角英数字がかぶるだけで発生**
- {rmarkdown}がPandocに送る[デフォルト設定](http://qiita.com/kazutan/items/eb15a42607f87f57b525)の仕様です
- 正直つらい
- 回避策
- htmlドキュメントの場合、以下のおまじないを入れておいてください
```
---
output:
html_document:
md_extensions: -ascii_identifiers
---
```
- revealjsの場合は以下のようにしてください
```
---
output:
revealjs::revealjs_presentation:
pandoc_args: [
'--from', 'markdown+autolink_bare_uris+tex_math_single_backslash-implicit_figures'
]
---
```
- それでもうまくいかないときは、見出しを変更するか、以下のように`#idを手動で付与してください
```
# ほげほげ{#hogehoge}
```
### スライドの縦が足りない
- まずは1枚に収まるように内容を再考しましょう
- **その内容は本当に必要ですか?
- どうしても必要なら…
- 適当なところで`---`を差し込んで複数に分ける
- slidyを使う
### 動的なコンテンツがおかしい
- htmlで出力してくるものが{revealjs}などのcssと干渉してくるため
- 以下のおまじないをsetupチャンクに仕込んでください
```
knit_print.htmlwidget <- function (widget, ..., options = NULL)
{
file <- basename(tempfile(fileext = ".html"))
selfcontained <- if(is.null(rmarkdown::metadata$self_contained)) TRUE else rmarkdown::metadata$self_contained
htmlwidgets::saveWidget(widget, file = file, selfcontained = selfcontained)
content <- if (selfcontained) {
on.exit(unlink(file), add = TRUE)
list(srcdoc = paste(readLines(file), collapse = "\n"))
}
else {
list(src = file)
}
x <- htmltools::tag("iframe", content)
knitr::knit_print(x, options = options, ...)
}
```
### ○○を追加したい!
- 基本、html上で実現可能なものならすべて対応できます
- Rmd(というかmd)はhtml直打ちに対応
- html_documentはjQueryとbootstrapを組み込んでる
- これらで実現できることならわりと簡単にできる
- 面倒だったら、直接私に聞いてください
### インタラクティブな要素を組み込みたい
- RにはShinyがあります
- langtestはshinyです
- 詳しくはshinyマスターへご相談ください
### PythonでR Markdownみたいなのないの?
- 私の知る限り、ここまでのものは現在ありません
- でも**R Markdown上でPythonを実行できます**
- 詳しくは以下を参照してください
- http://rmarkdown.rstudio.com/authoring_knitr_engines.html
### デフォルトで入ってくる文字列うざい
- Rmdのテンプレートを自作する方法が
- 詳しくは本家ドキュメントを
- ただし、Pandocの知識が必要
= 面倒だったら、`zousan::new_rmd_ja()`を
- 自分用に作りました
- ただし、急に仕様変更使用することがあるので注意
### チャンクを入れるのがめんどくさい
- チャンクを入れるボタンがあります
- キーボードショートカットを活用
- Ctrl/Cmd + Alt + I
- Knitにもキーボードショートカットあります
- Ctrl/Cmd + Shift + K
- チャンク内コードを実行するショートカットも
- Ctrl/Cmd + Shift + Enter
### Windowsだと文字化けしたりする

## 次のステップに進むには?
### まずはhtml_documentになれる
- これが一番の基本です
- 公式ドキュメントを一度見てください
- http://rmarkdown.rstudio.com/html_document_format.html
- チャンクオプションやyamlについてはよく使うのをおさえればOK
- わからなくなったら、RStudioのヘルプメニューへ
- R Markdown CheatSheatが便利です
- R Markdown Reference Guideもいい感じです
### Pandocについて調べる
- R MarkdownはPandocを使ってmdを変換
- よくも悪くもPandocの仕様が大きく影響
- 文量が多いですが、以下を読むとかなり理解が進みます
- http://sky-y.github.io/site-pandoc-jp/users-guide/
- 実際、私はよくここでトラブルの解決策を探してます
### CSSとJavascriptを勉強する
- htmlドキュメントはcssで書式設定
- cssが使えるようになれば自由自在
- Bootstrapが標準で組み込まれている
- あわせてこちらもチェックするとより便利に
- jsが使えると幅が広がる
- 動的なものも作れるように
- jQueryが標準で組み込まれている
- あわせてこちらもチェックするとよりすごいことが
### いろんな出力フォーマットを試す
- docxドキュメントやpdf(tex)にも対応
- Webサイト構築も
- Blogも作れる
- 電子書籍も作れる
**Enjoy!**